子供達の笑顔を見るだけで

なんだか嬉しくなれるのは、きっと、

幸せな気持ちは伝染するものだから。

 

では、人がいつも

ニコニコ楽しそうにしていれば、

幸せのシェアがうまく広がるかと言えば

意外にそうでもないのが

現実の面白いところ。

 

ファンが増えるほど

アンチも増える。

 

目立って成功するほど、

足を引っ張ろうとする人も増える。

 

幸せのシェアの障害となる

嫉妬と正義感。

 

今幸せでない人ほど、

余裕がない人ほど、

幸せな人に対して、

何かのスイッチで感情的になりやすい。

 

「あのやり方はムカつく!」

「あんな奴がうまくいくのはセコい!」

などと言って、

幸せから引きづり下ろそうする人が出てくる。

 

どんな時にその感情が発動するのかは

人によってかなり違うけれど、

自分が幸せになる事が、

誰かに喜ばれないケースがある。

 

 

 

よく考えてみれば、

自分が喜ぶ事で、

一緒に喜んでくれる人が友達。

 

逆に、自分が悲しむ事で、

喜ぶような人は友達ではない人。

 

友達ではない人達の言葉に

振り回される必要はない。

 

友達ではない人を

無理に喜ばせようとする必要もない。

 

でも、

友達と思っていた人が掌を返してきたり、

いろんな人から激しい非難を受けたりすると、

疑心暗鬼になって

応援してくれている友達まで敵に思えて

ドン底に落ちる事もある。

 

それで自分が可哀想なほどの状態になると、

好意的に寄ってくる人が増えて、

友達が増えたかのように勘違いしてしまいがち。

 

 

 

喜んでいる人を見て、

喜べないどころか

足を引っ張ろうとするヤバい感情。

 

悲しい人を見て

「ざまあみろ!」

と喜んでしまうヤバい感情。

 

そんな感情がある人はほんの一部で、

自分にはないと思っていたけれど、

意外にそうでもないと気が付いた。

 

例えば、私の場合、

他人の犠牲には目もくれず、

感謝せずに喜んでいる人が苦手。

 

お客様を騙して、

従業員に悲しい想いをさせているのに、

自分だけが儲けた事を

笑顔で幸せそうに語る人の話を聞いても、

全然喜べないし、心がザワつく。

 

もし自分の息子が受けた入試で、

カンニングをして合格して喜んでいるグループを見つけたら、

「あんな奴らがうまくいくのはセコい!」

と足を引っ張るように動くかもしれない。

 

喜んでいる話を聞いても、

嫉妬や正義感で、

「それは違うだろ!」

と思う事はきっと誰にでもあるはず。

 

 

嫉妬・正義感は人それぞれ。

だから、自分が喜んだ事で、

それを聞いた人が

喜んでくれるかはわからない。

 

何気ない行動が、言葉が、

相手のトラウマを刺激してしまう事もある。

 

例えば、

「ラクして儲かっちゃった」

という言葉が、

苦しんでいるのに儲からない人を

否定しているかのように受け取られて

悪気はなくても感情的にさせる事もある。

 

「5人目の愛人ができたんだ!」

とその人にとって嬉しい出来事を発信したら、

幸せのシェアになるどころか、

男・女の敵として刺されるかもしれない。

 

友達だと思っていた人が、

悪意のない自分の発信によって

離れていくかもしれない。

 

 

敵を作らない基本はきっと「3方よし」。

 

みんなにとっていい事であれば、

正義感では叩かれにくい。

 

ただそれでも、

嫉妬の感情は癒せない。

 

「不幸な人を食い物にしてお金を稼いでいる」

「綺麗に見せて裏で悪い事をしている」

「俺のアイデアを盗んだ」

など何も知らない人が嫉妬して、

心ない事を言ってくるケースもある。

 

 

そんな人の嫉妬を乗り越える方法は2つ。

 

1つはいろんな人の過去・性格を知る事。

 

いろんな人を知っていれば、

嫉妬する人の気持ちもわかって、

優しくなれる。

 

こういう言い方をしたら

こんな人は傷付きそうだと

わかるようになる。

 

身近な人には配慮しやすくなる。

 

もし怒って来る人がいたとしても、

想定の範囲内で温かい気持ちで

対処できるようになる。

 

2つ目は弱みを発信する事。

人が嫉妬するのは

うまくいきすぎていると思われているから。

 

レギュラー16本の超売れっ子芸人の山ちゃんが結婚した時、

言うほど嫉妬される事もなく、

「山ちゃんでも結婚できるなら」

と一般人に上から目線で祝福されたのは

いい感じで弱みを発信できていたから。

 

片一方に偏らず、

弱みを発信する事で

人間らしさに共感されて

嫉妬で叩こうとする人は減るはず。

 

 

人に嫌われる事も

「自分の嫌いな人が寄って来にくくなる」

という意味でメリットもある。

 

自分の事を嫌いになる人を

嫌いになったっていい。

遠ざけたっていい。

 

でも、

正義感で人を叩く感情も、

嫉妬で人の足を引っ張りたくなる感情も、

人間なら多かれ少なかれ持っているもの。

 

嫌いな人を嫌いになればなるほどに、

ブーメランのように

自分の中の一部の感情を

嫌う事に繋がっていく。

 

そう思うと、

正義感と嫉妬の感情を持った人に会うのは、

大変かもしれないけれど、

自分の感情を乗り越える素敵な機会。

 

「なるほど〜、そんな考え方もあるのか。」

と話を聞いて、受け入れて、

「そういう気持ちめっちゃわかる!」

と包み込むように対応すれば、

相手の気持ちも癒されて、

自分の心は豊かになる。

 

 

幸せのシェアの障害となる

嫉妬と正義感。

 

目を背けずに乗り越える事で、

幸せのシェアも

広がりやすくなると思うのです。