やりたい事

 

「やりたい事をやったらいい。」

 

よく言われるけれど、

本当にやりたい事は見つけるだけでも一苦労。

 

もし見つかったとしても、

やりたい事をやり切るにはさらに大きなハードルがある。

 

それは、やり方がわからないのではなくて、

わかっていてもできない、心が重たくなる感覚。

 

例えるなら、

恋人がほしいからと言って、

「だったらナンパすればいいじゃん?こうやって声かけるだけ。簡単でしょ?」

とアドバイスを受けてもできない感覚に似ている。

 

たいしたリスクもないはずなのに、

小さな一歩でさえも踏み出せない。

わかっていればいるほど、情けなくて、悔しくて、むなしくなる。

 

プラス発想ができる人、自分に自信がある人、

またはチャレンジする事に慣れている人は

何が起きても、それなりになんとかできるイメージがあったり、

失敗しても大丈夫という感覚を持っているからこそ行動できる。

 

しかし、そうではない人は、

やったことをない事をやるのが怖いし、

失敗を想像してしまい苦しい気持ちになる。

 

成功者に相談すると、

「なんでやらないの?やりたいんでしょ?」

「そんな風だからおまえはダメなんだ!」

と厳しく言われる事もよくあって、

心が重たくなる感覚は、なかなかわかってもらえない。

 

キラキラしているまわりの人と、

できない自分を比較してしまい、

心を閉ざしてしまう人もいるかもしれない。

 

会社で社員の声を聞き入れて、

社員のやりたい事を応援しようとしたところで、

なかなかうまくいかないのも、

これと同じ原因のような気がする。

 

新しい事をやる時、またはやらせる時、

こうやったらうまくいくというやり方も大切だけれども、

同じように大切なのは、

その人がうまくいきそうなイメージを持てる部分で勝負する事。

 

それはつまり、人それぞれの

成功体験や得意分野を活かしたような形。

 

 

最近、よく言われるようになったやりたい事探し。

 

やりたい事が見つかったところで、結局、

やらざるを得ない状況に追い込まれるか、

その人ができそうと思える事でなければ行動できない。

 

だから、

できる事をガムシャラにたくさんやっていく中で、

やりたい事を探すのも1つの手段。

 

回り道してたくさん経験して、失敗して、

やりたい事ができる力を身につけるのもきっと悪くない。

 

私を含め、「やりたい事」にこだわりすぎて、

振り回されている人は多いような気がする。

 

やりたい事を探さなければと焦って苦しむ必要もない。

 

やりたい事が見つかったのに、

できていなくてモヤモヤしていたとしたら、

それはきっと今が、やりたい事ができるようになるための準備期間だという事。

 

どんな今だったとしても未来は明るい。

もっと自由に楽しくやればいい。

そう思います。