「こんな忙しいのに仕事をサボるなんて許せない!」

「社員同士で助け合えないなんてあり得ない!」

「今時の若者は挨拶さえできないのか!」

 

社内で問題を探しては、

その度にイライラしている人は多い。

 

解決するために、

厳しい評価制度を作ったり、

目に付いた人を叱ったり。

 

それが生きがいになっている人もいるけれど、

少しやり方を変えるだけで

もっとスムーズにうまくいく。

 

「スピード出し過ぎ注意!」

「ご利用は計画的に!」

「チカンは犯罪!」etc

 

当たり前の事でさえ、従えない人は必ず存在する。

 

何かをしなさいorしてはならないと、

厳しくすればするほど、逆に反発してしまう天邪鬼な人。

 

まさに異文化コミュニケーション。

「なんでわからないんだ!」とイライラするだけもったいない。

 

こんな時、押してダメなら引いてみるしかない。

 

それはつまり、

やらせるのではなくやりたくさせる。

 

別の楽しい何かをさせる事によって、

自然な形で結果を出させたり、

何かをやらないように誘導する。

 

言葉の通じない動物の躾に似ているかもしれない。

 

仕事が楽しければ仕事をサボらなくなる。

協力しなければできない共通の仕事があれば社員は自然と仲良くなる。

まわりが挨拶を気持ち良さそうにしていれば、挨拶をするようになる。

 

直接的ではないアプローチ。

頑張らないでうまくいかせるマネジメント。

 

幸せな社長・上司ほどうまく使っている。

 

 

離職率が問題だからと言って、

どれだけ「辞めないで」と頼んでも、

辞めにくくする規則を作っても社員は辞める。

 

そんな事より、

そこで働く事が幸せだと思えるような環境づくりを考えた方が、

自然な形で退職者は減る。

 

 

業績が悪いからって

「もっと頑張れ!」と叱ってもあまり変わらない。

 

「すでに頑張ってるのに、アイツはわかってない!」

と関係が悪くなってしまうだけ。

 

それよりも、

頑張りたくなる仕事・しくみを考えた方が、

自然にもっと頑張ってもらえるようになる。

 

 

全体を見て考える事ができない人に、

「生産性を上げろ!」と言うだけムダな事。

 

メンバーそれぞれが得意な事に集中できる

仕事の流れを作る事によって、

結果として生産性が上がっているような形を考えた方がうまくいく。

 

 

目的を達成するためのアプローチは、

直球勝負だけではないはず。

 

ムダに思える意外な手段が有効な事もたくさんある。

 

視野を広げて、頭を使って考えれば、

自己犠牲を被らずに済む方法がきっとある。

 

仕事は奥が深くて面白い。

一生遊んで暮らせるはずの億万長者にさえ

仕事を続けさせてしまうほどの魅力がある。

 

喜びの連鎖を作る仕事の醍醐味。

私も味わい尽くしていきたいです。