変わりたい願望は誰にでもある。

もちろん私も。

 

・考える必要のないことまで考え過ぎて不安になってしまうところ。

・人の顔色を伺って、嫌われないように自分を偽わって、勝手に苦しくなってしまうところ。

・根暗でひねくれていて素直に物事を楽しめないところ。 etc

 

そんな短所を改善したいとは思うけれど、

結局問題はその短所にあるのではなく、

短所をマイナスに捉えてしまっているところが

問題だと思えるようになった。

 

何かある度に、

どうしても目に付いてしまう自分の短所。

 

何かで苦しんだり、失敗する度に自分を責める。

 

そして、自分に自信が持てなくなって、

「だからダメなんだ」と自己否定を繰り返す。

 

だからと言って頑張っても変われる訳でもなく、

さらに自分を責めて、ダメな自分になっていく悪循環。

 

まわりは努力不足と責めるかもしれないけれど、

他人は他人。自分は自分。

できないものはできない。

 

頑張ったって変われないところもある。

 

変われない自分を責めたって、

どうにもならない。

 

だから、自分の中にある

目を逸らしたくなるようなカッコ悪い部分も

認めて受け入れて、

それも含めて好きになっていくしかない。

 

 

すべては捉え方次第。

 

自分の特徴を短所と捉えて変えてしまったら、

長所まで消えて自分が自分じゃなくなってしまう。

 

 

よく「変わりたい」と人は言うけれど、

そのベースにあるものはきっと、

自分を認めて褒めてあげたい想い。

 

変わらなくても、

ありのままの自分を

認めて褒めてあげられれば、

それが一番報われる。

 

それは会社でも同じ事。

 

 

ダメ社員に対して、

「アイツがいなければ会社はもっとうまくいくのに・・・」

とストレスを感じている社長・上司はいるけれど、

よくよく社員達の本音を聞いてみると、

実際は違っている事がよくある。

 

責任感なんて持ちたくなくて、

お金のために仕方なく仕事をしている社員が普通。

 

でも、会社の事が好き過ぎる社長・上司には

自分と異なるその考え方がまったく理解できない。

 

社員全員が100パーセント会社好きなんてあり得ない。

好きなところもあって嫌いなところもあるのが当たり前。

 

社内で誰も愚痴を言えない雰囲気の中、

会社の文句を言ってくれる社員によって、

会社の事を嫌いでもいいんだと、

救われている社員がいる。

 

ダメだと言われる社員が標的になる事によって、

他の社員が責められないで、

救われている事もある。

 

成績が悪くても普通に給与をもらえている社員がいる事によって、

雇用・待遇が守られる事を実感できて、

他の社員のモチベーションに繋がっている事もある。

 

会社嫌いな部分を発言できる人がいるからこそ、

改善が進む事もある。

 

ダメだと言われる社員がもたらすメリットは、

目に見えにくく、評価されにくいけれど、

それでも意外なほどに会社の役に立っている。

 

 

「変わりたい」と言う人はたくさんいるけれど、

そんな人はたいてい今の自分の価値をわかっていない。

 

今のままの自分では価値がないと勘違いして、

「変わらなければならない」と思ってしまうからこそ苦しくなる。

 

無理に変わったとしても、整形を繰り返す人のように、

自分の事を好きになれなくて報われない事が多い。

 

 

本当は今のままでも素晴らしい。

それを理解した上で長所を伸ばすように成長していった方がいい。

 

 

周りの評価に踊らされて、

本当の自分を偽っている自分がよくわからなくなって、

迷ってしまっているだけ。

 

変わりたい欲望のベースに、

現状の自分の否定があるとうまくいかない。

 

なぜなら、本当の自分は頑張ったって変えられないから。

 

変わりたいを繰り返し、

変われなくて苦しんで、その苦しみを乗り越えた先に、

変わらなくてもいいという感情が芽生えてくる。

 

ありのままの自分でも活躍できる場所は絶対にある。

 

「人は長所で尊敬されて短所で愛される」

 

だからもっと自分を好きになればいい。

 

短所があるのは素晴らしい事。

 

どんな過去があったとしても、

どんな短所があったとしても、

それでも絶対に価値がある。

 

どんな人でも、もっと自由に人生を楽しめるんだと、

そんな価値観を広めていきたいです。