前回書いた、

無意識の被害妄想からの抜け出し方。

 

心を満たす対応する上で

特に難しいのが、

かまって欲しい人。

 

 

例えば、、、

自分のことを棚に上げて、

まわりの悪口を言いふらし続ける人。

 

可哀想な自分を演じて、不必要に敵を作って、

人間関係のゴタゴタを生み出し続ける人。

 

前向きに動いたアピールだけで同じ失敗を繰り返し、

頑張ってもできない自分を演じ続ける人。

 

仕事でもプライベートでも、

振り回されてしまいがち。

 

一見正しい事を言っているように見えるから、

詳しく事情を知らない人が惑わされやすい。

 

 

組織において、

真面目で頭のいい人ほど、

そんな人の気持ちが理解ができなくて

悩んでしまいやすい。

 

優しくて仕事ができる人ほど、

自分の責任を感じて抱え込み、

苦しんでしまいやすい。

 

 

さらにそれだけで済まない場合もある。

 

特に可愛らしい女性、

母性本能をくすぐる男性の涙は、

まわりを強力に振り回す。

 

そこに、

認められたい願望を持った

盲目的な強い正義感を持った人が絡むと、

かまって欲しい人を守ろうとして、

話がややこしくなる。

 

会社・上司という強い悪(?)に立ち向かう、

正義のヒーローを気取る人。

 

たいてい彼・彼女は、両方の話を聞いて、

冷静で客観的な判断なんてしてくれない。

 

感情的に不毛な争いを仕掛ける事で、

無意識のまま、

認められる気持ち良さを味わおうとする。

 

もちろん会社側に問題が場合もあるけれど、

労働組合対応でややこしくなるのはこのパターンが多い。

 

 

古い時代であれば、

飲みニケーションの中で、

フォローができていた事。

 

本来であれば、

「会社・あの人が、悪意を持ってそんな事をするように見える?」

と一蹴できるような話。

 

効率を重視するようになった弊害なのか、

社員同士の人と人としての付き合いが薄くなったため、

なかなか収められなくなってきている。

 

 

そんな問題の火種となる、

かまって欲しい人の対応法は、

自分に無理のない範囲内で存在を受け入れてあげる事。

 

否定をせずにじっくり話を聞いてあげるだけでも違ってくる。

 

できる事ならその上で、

かまって欲しい人の居場所・活躍の場を作り、

存在価値を見出してあげられるか?

 

しかしそれは、とても時間がかかる事。

 

こちらのペースで解決しようとすると反発されるので、

相手のペースに合わせて関わり続ける必要がある。

 

人によっては1年以上かかる。

 

1人でずっと対応しようとすると、

依存されすぎてしまうので、

みんなで優しく包み込むように対応する事が大切になる。

 

 

かまって欲しい人自身もわかっていない事が多い心の問題。

 

言っている言葉に囚われると、矛盾ばかりで意味がわからなくなる。

日本語が通じていないと、思う事もあるかもしれない。

 

自分とは違う人。

だから無理に共感しようとしなくてもいい。

なぐさめようとしなくてもいい。

 

話を聞いて、質問して、

言葉の奥にある気持ちを汲んで、

「あなたがいてくれて嬉しい」

とかまって欲しい人の存在自体を受け入れ続ければいい。

 

そんな事ができる社員が増えれば、

組織の中にあたたかい雰囲気が広がるようになる。

 

多様性が受け入れられるようになって、

仕事が楽しくなって、

社員一人一人の長所を活かしやすい体制に繋がって、

人材問題の解消に繋がっていく。

 

 

とはいえ、会社も資本主義の競争の中で動いているので色々ある。

社長・上司も、たいてい強がっているだけで普通の人間。

 

 

かまって欲しい人に

みんなで冷たい対応をして、

居場所を奪って辞めさせる事の方が

早くて簡単なのかもしれない。

 

放っておいて隔離して、

うまく付き合う方が合理的なのかもしれない。

 

強い人には厳しく突き放して見守って、

覚醒させるというやり方もあるかもしれない。

 

でも、優しく癒していくという

選択肢があってもいいはず。

 

 

すべての人に長所と短所があるだけで、

悪人なんてどこにもいない。

 

人と違う個性を持った人が、

輝ける場所を作るサポートを

もっと積極的にやっていきたいです。