社員の幸せのために頑張っていると言う社長はとても多い。

 

それならば、

社員が幸せそうに働いていたら、

社長も幸せなはず。

 

しかし、現実はなかなかそうはならない。長続きしない。

 

その理由は嫉妬。

 

実際、社員がストレスなく楽しく幸せそうに働いていると、

社長は、

「資金繰りに悩む俺の気持ちも知らないで!」

「目標達成・会社の将来に対する意識が足りない!」

などと意識・無意識かは別にして、

社員を責める行動を取りがち。

 

それは夫婦関係も同じ。

 

例えば専業主婦の奥さんが、

「このバック素敵でしょう?20万円だったの!」

と笑顔でブランドバックを買ってきたとしたら、

イライラしてしまう旦那は多いはず。

 

「20万円で奥さんが幸せになれて嬉しい!」

と受け入れられるとしたら、

それはきっと、普段から数十万円単位の買い物をしているか、

それと同等レベルにやりたい事を我慢せずにやっている旦那。

 

 

家庭も会社もどんな組織でも、

自分がまわりの人と同等以上に幸せでなければ、

その幸せに嫉妬して、

受け入れられないようにできているのかもしれない。

 

 

いつの時代も

「今時の若者は!」

と説教をしてしまう年配者がいるのも、

きっと年配者達にとって、

若者達の方が幸せそうに見えて嫉妬しているから。

 

年配者達の成功・失敗を見て学んで育った若者達が、

年配者達より幸せでいられるのはある意味当たり前。

 

社長の成功・失敗を見せて教えて育てる社員達が、

親の成功・失敗を見せて教えて育てる子供達が、

社長・親より幸せでいられるのもある意味当たり前。

 

冷静に考えれば、

そこに嫉妬は必要のない感情。

 

それでも嫉妬して説教したくなる大人達が多いのは、

「わかってほしい」「認めてほしい」という感情ゆえ。

 

しかし、社長、上司、親、ベテラン社員、高齢者達が、

苦しさをわかって欲しくて昔の苦労話をしようとしたって、

頑張りを認めて欲しくて自慢話をしようとしたって、

それは楽しくなくて鬱陶しいので、

話を聞いてもらえなくて終わるだけ。

 

心が満たされなくて、余計に寂しくなって、

行き場のないマイナスのエネルギーが、

愚痴を言い合ったり、足を引っ張ったりする事に繋がる。

 

閉塞感が充満してしまっているようにも見える。

 

 

 

人は、自分と似ている人の側にいる事で安心する。

 

自分の成長と共に、

自分が自分らしい方向性を見出すと共に、

一緒にいて楽しいと思える人は変わっていく。

 

それはある意味、

それぞれの人が認識している

”幸せレベル”と言えるかもしれない。

 

自分より”幸せレベル”が高すぎると認識してしまう相手に対しては、

キラキラ輝いているように見えて、気軽に話せない遠い存在に思える。

 

自分より”幸せレベル”が低すぎると認識してしまう相手に対しては、

どんよりしてエネルギーを吸い取られそうで距離を取りたく思える。

 

同じくらいの”幸せレベル”だった人のどちらかが

急成長して”幸せレベル”が離れそうになると、

足を引っ張り合う力が働く。

 

急成長する会社ほど離職率が高かったり、

クレイジーな社長ほど離婚危機・経験が多い傾向にあるのは、

それが理由のような気がする。

 

 

一緒にいる人を引っ張って導いていくか?

距離を置いて放っておくか?

一緒にいる相手を切り替えていくか?

それとも、自分とかけ離れた”幸せレベル”の人でも受け入れられるほど器を大きくするか?

 

どれだけ幸せになっても、

どれだけ自分を成長させたとしても

人間関係の問題がずっと付きまとってきてしまうのは、

ある意味必然なのかもしれない。

 

 

悩みはきっと一生なくならない。

 

長所伸展。

とにかく自分の幸せを追求する事。

 

 

課題・問題を放置してでも、

前を向いて自分がもっと仕事・人生を楽しめば、

ワクワクした気持ちになれる。

 

マイナスの事が気にならなくなる。

すべてに感謝できるようになる。

 

そんな自分から溢れ出る

プラスのエネルギーに引き寄せられるように、

応援してくれる人が増えるようになる。

短所を埋めてくれる人が現れる。

 

 

どんな苦労や失敗も、

笑い飛ばしてしまうくらいがきっとちょうどいい。

 

今は苦しくて仕方がない問題があったとしても、

将来もっと幸せになってから振り返れば、

「あんな小さな事で」と笑える素敵な経験になる。

 

ゆるく楽しく。

 

考えないで突っ走る事をもっと意識していきます。