「優しい会社が報われるしくみをつくる」

 

奪いあったり、誰かを叩いたり、

数字のために不義理な事をしなくても、

綺麗事だけでうまくいかせられる形があるはずだと

信じたくて作ったこの社長物語という会社。

 

本音をさらけ出す事によって、

損得勘定ではなく、

優しさの循環によって成り立つ理想の形。

 

人を傷付けたりせず、

優しくてもうまくいく形を

ずっと追求してきたつもり。

 

 

このブログも、

人を傷付けないストレートなメッセージを発信していた

尊敬する経営者に刺激を受けて形になってきたもの。

 

何かの解決策を伝える事以上に、

わかっていてもできない感情に焦点を当てて、

心を癒し、その上で前向きになれるような文章を

心を込めて丁寧に書いてきたつもり。

 

 

でも、

どれだけ気遣っても、

どれだけ試行錯誤しても、

伝わらない人がいる。

怒る人がいる。

 

 

被害妄想が強い人は、

不幸を誰かのせいにしたがっているので、

どんなに優しい言葉・アドバイスも、

自分自身を傷付ける意味に勝手に変換して責めてくる。

 

近寄るだけで噛みつくような人もいる。

嫉妬で攻撃的に絡んでくる人もいる。

 

「常識的に間違っている!」

「あなたはわかってない!」

とまともに話を聞いてもらえないまま嫌われる時もある。

 

どうせ別れるなら最後は笑顔で別れたいのに、

勘違いしたまま人格否定するような言葉を投げつけて、

去っていく人もいる。

 

 

頑張ってもわかってもらえない

どうしようない虚しさ、寂しさ。

 

苦しくてどうにもならなくて相談すると、

ほとんどの人から返ってくるのが机上の空論。

 

わかっていてもどうにもできないから困っているのに、

「もっと話し合えばわかり合える!」

「努力が足りない!」etc、

傷口に塩を塗るような正論に、

「その言葉、どこまでわかって言っているの?」

と聞きたくなる事ばかり。

 

中身のない空虚な言葉に、矛盾に、

気持ち悪くなって、余計に苦しくなって、

本音をさらけ出して相談する事ができなくなっていく。

 

 

みんなが本音をさらけ出し合えれば

分かり合えて仲良くになれるはずなのに、

ポジショントークや建前で

本音をさらけ出す方だけが責められる。

 

自尊心を満たすために、

無理に自社の商品・サービスを売るために、

「だからあなたはダメなんですよ!」

と標的にして脅してくる人もいる。

 

なかなか本音をさらけ出せない現実がある。

 

 

そして、もう1つ、

この2年間200人近くの取材をしてわかったのは、

言いたくもない本音をわざわざさらけ出す必要があるほど、

困っている人は少ないという事。

 

自分だけではできない事にチャレンジしているからこそ困る。

解決できないレベルの苦難が降りかかってきているからこそ困る。

 

うまくいくかどうかわからない

先が見えないドキドキ感を

乗り越えようとするからこそのチャレンジ。

 

そんなチャレンジでなければ困らない。

 

困っていない人に何かサポートしようとしても、

言うほど喜ばれない。

 

 

社会全体の傾向として思うのは、

身の回りにわかりやすく困っている人が減って、

役に立ちたい人が余っている状況にある事。

 

役に立てなくてモヤモヤしている人が多いように見える。

 

そのモヤモヤを解消する先になっているのが、

わかりやすい評価と、

目に付きやすい問題点。

 

ドラマに出てくるような悪人なんて、

本当はどこにもいないのに、

相手を理解しようとしないまま

レッテルを貼って悪人に仕立て上げて責める事で、

自分の心を満たそうとしている人が多いような気がする。

 

ターゲットになりやすいのは責めやすい人。

 

言葉足らずで勘違いされやすい人、

やり返してこない(これない)人、

仲間が少ない少数派の人、

悪そうに見える立場の人。

 

お互いの言い分があるはずなのに、

まともに調べもしないまま、

妄想で一方に過失をなすりつけて、

事情の知らない第三者を巻き込んで誰かを責める。

 

そこに、

人と違った事をやろうとしている

心優しいチャレンジャーも

巻き込まれてしまう事は多い。

 

 

まず、

自分の心を守るために大切な事は、

頑張りすぎない事。

 

ストレスを溜めるほど頑張りすぎるから

その分期待してしまってイライラする。

報われないと思えて苦しくなる。

続かなくなる。

 

頑張りすぎないから、

「まぁ、仕方ないよね」

と、期待しないで自然体でいられる。

被害妄想に囚われなくて済む。

 

 

その上で、スムーズにチャレンジを成功させる方法は

短所是正で問題を解決するのではなく、

結果として問題が解決されている状況を

作ってしまうようなアプローチ。

 

例えば人と人との争いをなくすには、

その人同士を仲良くさせようとしても、

なかなかうまくいかない。

 

変わりたくない人を変えようとするよりも、

変わらなくてもうまくいく方法を考えた方がスムーズ。

 

例えば仮に、

仕事をしなくても、お金がなくても、

ラクに幸せに生きていけるようになったら、

ブラック企業問題・労働問題はなくなる。

 

仮に世の中にものが有り余っていたら、

3Dプリンタでなんでも簡単に作れるようになったら、

盗む・奪うという概念がなくなる。

 

仮にどこでもドアが発明されたら、

今ある国や国境という概念がなくなって、

国同士で争う意味がなくなる。

 

だから、優しい会社が報われるしくみというのも、

優しくない会社をなんとかしようとするのではなく、

優しい会社ほど、簡単に人・金・ものが集まるという事実を広めたり、

優しい会社の方がより幸せでカッコいいという価値観が、

もっと当たり前になるような何かを生み出す方がきっと近道。

 

 

今、社会から必要とされている事はきっと、

ワクワクする新しい何かを創造するチャレンジ。

 

みんなが笑顔になれるような理想の未来を明確に描いて、

本音をさらけ出して助けを請えば、

その実現のために必要なものは、

情熱に応じて自然に集まるように

できているような気がする。

 

 

社長物語も飛躍の3年目。

 

心優しいチャレンジャーが描く新しい世界観を

共有して発信していけるような何かを、

もっと応援できるような何かを、

試行錯誤しながら作っていきます!