自分が頑張った事で誰かが喜ぶ姿を見るのは、

承認欲求が満たされてとても気持ちが良い。

 

とはいえ、その気持ち良さの虜になって、

他人にまで頑張る事を強要しようとするのは、

今の時代にそぐわないような気がする。

 

というのも、

自分が頑張ったら喜ぶ人がいるからといって、

自分がサボったら悲しむ人が生まれるとは限らない。

 

だから、苦しい思いをしてまで頑張り過ぎなくても大丈夫。

 

 

頑張る事に幸せを感じられる人は頑張ったらいい。

頑張らない事に幸せを感じられる人は頑張らなくてもいい。

 

他人にまで頑張る事を強要しなくても大丈夫。

 

 

例えば、私の場合、

「この組織に入ったら幸せになれる」

「この教えを信じたら幸せになれる」

「苦しむほどに頑張って修行したら幸せになれる」

みたいな考え方はどうしても好きになれない。

 

というのも、

その組織に入らなくても、

その教えを信じなくても、

苦しんで頑張って修行しなくても、

幸せを感じられた方がステキだと思うから。

 

 

幸せの形は人それぞれ。

 

「今幸せを感じられていないなら、1つの手段として試してみたら?」

くらいの勧め方ならわかるけれど、

盲目的になり過ぎて、

「これをしなければ幸せになれない。」

と脅す人の話はとても気持ちが悪い。

 

私も含め、固定概念に囚われて、

知らず知らずのうちにやってしまいがち。

 

・社長が頑張らなければ、社員は幸せになれない。

・大人がしっかり教育しなければ、子供は幸せになれない。

・親がちゃんと稼がなければ、子供が可哀想だ etc、

 

会社・家庭でも、

こんな固定概念に振り回されてしまっている人は多いかもしれない。

 

 

今まで200人もの人を取材をしてきたけれど、

頑張る事と幸せである事は無関係に思える。

 

社長が苦しんで、頑張って、

会社を守ろうとする気持ちはわかるけれど、

その事業が社会にとって本当に必要であるならば、

社長が頑張らなくても事業は自然に残るようにできている。

 

本当に支援が必要であれば、

まわりの人が力になってくれる。

 

 

社長(親)の頑張りと、社員(子供)の幸せもあまり関係がない。

苦難を乗り越えた先に大きな学びがある事も多い。

 

社長(親)がしっかりしていないほど、社員(子供)は早く自立する。

社長(親)の教育に関わらず、遅かれ早かれ、

社員(子供)は自分自身の道を勝手に進む。

 

社長(親)が稼がない状況になれば、

どこかの誰かから救いの手が差し伸べられるか、

社員(子供)が自分で稼ぐようになる。

 

会社がなくなったところで、社員は勝手に転職先を探すだけ。

 

 

人は自分の承認欲求を満たしたいせいか、

「自分がいなければ・・・」

「自分が頑張らなければ・・・」

と自分の力を過信したくなってしまうけれど、

人間一人の力は本当にちっぽけなもの。

 

背中を押してスピードを早めたり、

流れに抵抗して少しの間留まらせる事はできるかもしれないけれど、

遅かれ早かれ、いつかは同じ結果に行き着くようにできているような気がする。

 

 

きっと、苦しんで頑張らなければできない事というのは、

自然の理に抵抗しているようなもの。

 

真似できないと思えるほど何かにのめり込んでいる人は、

本人にとっては頑張っていると認識がないくらい

ラクではないような事を、自然に楽しんでやっている。

 

だからこそ長続きするし、

苦しんで頑張ってやっている人以上の成果を生む。

 

 

戦争時代や特攻隊関係の動画を見ると、

感謝と感動で涙が止まらなくなる私ではあるけれど、

「残された人達の幸せを願って命を賭けた人達」

の想いに触れて、

「私も同じように命を賭けて苦しんで頑張らなければいけない」

とマゾに捉えてしまう人の気持ちをいまだに理解できないでいる。

 

「苦しんで頑張らなければ幸せになれない」

というのはきっと勘違い。

人生はきっと、楽しんでもうまくいくようにできているはず。

 

「自分がいなければうまくいかない」

というのもきっと勘違い。

別に自分がいなくても、うまくいくようにできているはず。

 

いろんな雑音に振り回されず、

自分の人生を幸せに生きる事。

 

その幸せなエネルギーはきっと自然に伝染していくはず。

 

 

「離見の見」

自分自身にのめり込み過ぎず、

俯瞰的に見る事で、

イライラせず、自然な形で

うまく流れを掴めるようになっていく。

 

アクシデントが起きても、

「おおっ、こうきたか!?」

と笑えるようになる。

 

違いを楽しむ。

変化を楽しむ。

 

囚われずに楽しむ事をもっと意識していきます!