勉強したい人が勉強会に参加する。

それは本当に最適な手段なのだろうか?

 

ほとんどの参加者は勉強会に参加する前に

その講師の書籍・動画はもちろん、

ホームページさえ見ていない。

 

情報が無料に近づいている今、

ただ勉強したいだけなら、

一歩踏み込んだ質問をする気がないなら、

勉強会に参加しなくても充分に・簡単に勉強できてしまうことが多い。

 

 

では、勉強をするためではなく、

行動する背中を押してもらったり、

その場の雰囲気を味わって結果を出す事を目的に

勉強会に参加するのはどうだろうか?

 

これも、もしかすると違うかもしれない。

 

なぜなら、

勉強会に参加している人は

それができていないから参加する傾向が強いから。

 

例えば、

自分を変えたい人が、

自分を変えるための勉強会に参加しても、

そこに集まるのは、

同じように自分を変えようとして動けていない人

変える事ができていない人。

 

よっぽど講師陣にエネルギーがあればいいけれど、

そこで周りの参加者と話し合っても、

キズの舐め合いになりがち。

 

 

異業種交流会も同じ事。

 

商品・サービスを売り込みたい人が、

異業種交流会に参加したところで、

周りにいるのは同じように商品・サービスを売り込みたい人。

 

商品・サービスを買いたい人は傾向として少ないために、

よほどの営業力・商品力がなければ商談が成立する機会は少ない。

 

商談が成立しやすいとしたら、それは、

商品・サービスをよりスムーズに売り込みたい人向けの商品・サービス。

 

これは、ゴールドラッシュの時に、

金を掘る人よりも、

金を掘る人向けにジーンズやスコップを

販売した人の方が儲かったというのと似ている。

 

 

 

インターネットが進歩していない時代は、

何かを学ぶために勉強会を活用することは有益だったかもしれない。

 

しかし今ではそれを教えてくれる

優良な動画・音声・文章が

インターネットで簡単に検索できて、

しかもそれがほとんど無料・格安で手に入る時代。

 

勉強するために勉強会に参加する必要は

ほとんどなくなってきているような気がする。

 

勉強した事を実際に活かしてすぐに結果を出したがるような人は

スマホで調べて、人に聞いて、学んですぐに行動する。

 

そんな行動的な人ほど、

即行動・即実践していくので忙しくなる。

 

少なくとも、勉強のためだけには勉強会には行かなくなる。

 

 

それでも、勉強会に参加する事に意味・意義を感じられるのはきっと、

その勉強会に参加するような人達と一緒にいる事に価値を感じる人。

 

例えば1つは、メンタルヘルス的な役割。

例えば1つは、そんな人達をターゲットにしたビジネス展開。

例えば1つは、人が集まるコミュニティを通じて、影響力を発揮するワクワク感。

 

その勉強会が発信している本来の意味・意義とは違う

別の意味・意義が裏側にあって成り立っているように思える。

 

 

 

コミュニティの一番の価値は、

そのコミュニティで何を学べるか以上に、

そこの参加者にある。

 

学校だって、その授業内容だけでなく、

そこでステキな仲間に出会える事に価値がある。

 

会社だって、そこでどんな事業をやっているかだけでなく、

そこにいる社長・社員に価値がある。

 

社長含め社員全員が別の1つの新会社に移籍したとしたら、

その取引先も重要顧客も、新会社の方と取引をする。

 

 

結局、何をするかよりも、誰とするかの方が大切。

 

そう思うと、

何をしたいかで参加するコミュニティを選ぶのではなく、

どんな人と関わりたいかで選ぶ方が理に適っているような気がする。

 

どんな人に出会いたいか考えて、

そんな人達が参加したくなるような集まりはどんなものかを考えると、

自然にどんなコミュニティに参加すべきか見えてくる。

 

 

コミュニティの活用法は時代と共に変わりつつある。

 

勉強をするために勉強会に参加している訳ではなく、

その勉強をするような人と関わり合いを持つために勉強会に参加する人がいる。

 

会社の理念に共感して仕事をしている訳ではなく、

そこで得られる何かに魅力を感じて働いている人がいる。

 

その地域が好きだからそこに住む訳ではなく、

その地域に住む人達に魅力を感じて引っ越しをする人がいる。

 

高級車に興味があるから高級車を買うだけでなく、

オーナークラブに興味があるから高級車を買う人がいる。

 

 

コミュニティ本来の活動をする事自体が一番の目的ではなく、

そこの人達と仲良くなるために、

そこの人達と一緒に何かを楽しむために、

そこで別の何かを手に入れるために、

コミュニティに参加している人は多い。

 

 

表の目的と裏の目的。

目的は人それぞれ。

良い悪いではなく、それが当たり前。

 

求められているのは、

いろんな人達がいる現実を受け入れて、

自分がどう楽しむかだけ。

 

いろんな人がいるからこそ面白い。

 

柔軟に捉えて、楽しんでいきたいです。