相場

 

いい仕事をしているはずなのに、

儲からなくて苦しんでいる人は多い。

 

そんな人ほど、マーケット発想を持つ事で、

報われるようになるのかもしれない。

 

儲けるための基本は、

お金を払ってでも欲しいと感じている人に、

商品・サービスを提供してお金をいただく事。

 

だから、困っている人よりも、

困っていない人をターゲットに

ビジネスをした方が簡単に儲けられる傾向にある。

 

というのも、

今、何かに困っている人はたいてい、

それに困らないようにするために、

時間・お金をかけてこなかった人。

 

例えば、

集客や採用、社員教育etc、

困っていると言う社長はたくさんいる。

 

だからと言って、そこで、

集客や採用、社員教育に

どれだけ時間・お金をかけてきたかを聞くと、

言うほど時間・お金をかけていない事が多い。

 

そんな社長に、

「100万円で改善できます」

と提案したとしても、

「高い!」と言われて商品・サービスは売れない。

 

逆に、困っていない人ほど、

今までたくさん時間・お金をかけてきているので、

100万円でも高いとは思われず、

自然な流れで商品・サービスが売れたりする。

 

他の商品・サービスでも同じ事。

 

例えば、見た目がパッとしない人に、

美容の提案して人生が変わったら、

仕事冥利に尽きるとても喜ばしい事。

 

しかし、そんな人は今まで、

美しくなるために時間・お金をかけてこなかった人。

 

少しのお金を払うだけでも大層な事なので、

普通に提案しても引かれてしまう事が多い。

 

セミナービジネスもそう。

 

セミナーにわざわざお金を払って来てくれるような人は、

それまでも時間・お金を投資して勉強してきている人が多く、

言うほど困っていない人が多い。

 

主催者が本来、情報を伝えたい人は、

セミナーに来ないような人。

 

しかしそんな人は、

時間・お金を使って勉強するような人ではないからこそ困っている。

その余裕さえもなくて困っている。

 

お金儲けのセミナーを、

お金に困っている人から

高いお金をもらって開催しようとすると、

集客・営業にかなりの力が必要でコスト倒れになる事が多い。

 

これと同じような事が、

いろんな所で行われて失敗している。

 

困っている人だからと言って、

お金を払いたいと思っていなかったり、

お金を払えなかったりする人にサービスを提供しても、

あまり儲からない。

 

困っている人を助ける方がロマンがあって喜びは大きいけれど、

困っていない人をさらに伸ばす方が簡単に儲かる。

 

今、困っていない人は、現状のさらなる改善だけでなく、

未来の不安の解消のためにさえお金を使ってくれる。

 

すべては、長所伸展。

商売だけでなく組織でもそう。

 

営業数値が悪い人を普通にするよりも、

すでに良い人をさらに良くする方が簡単。

 

整理整頓ができない人にさせるよりも、

整理整頓ができる人に、

他の人の分まで頼む方が、

簡単に社内を綺麗にできる。

 

感情的には困っている人をなんとかしたいと思うけれど、

困っていない人をさらに伸ばす方がうまくいきやすい。

 

だから困っている人を助けたかったら、

困っていない人からいただいたお金で、

困っている人を助けるというのも1つの手段。

 

良心に従った上で、

やりたい事と、儲ける事を分けて考える事ができれば、

もっとスムーズにやりたい事ができるようになるかもしれない。