「あなたがやりたい事はなんですか?」
「それはいつまでに達成したい事ですか?」
「そのために今、何をすべきですか?」
と、コーチングを中途半端に勉強してきたような人に質問をされると、
なぜか尋問されているような嫌な気持ちになる。
そう思うのは、私がそれを散々やってきて反省していて、
ひねくれているだけかと思っていた。
しかし、嫌な気持ちになる原因は、
「今までの自分を受け入れてもらえていない事」だと最近思うようになった。
うまく使えば現状と理想のギャップを埋められる質問でも、
下手をすると現状否定に繋がってしまう。
やりたい事がなくてもいいし、
やりたい事ができていなくてもいいし、
何も変わらず今のままでもいい。
「ただ普通に生きているだけでも素晴らしい」
という気持ちが前提になければ、それは「余計なお世話」になる。
成功者と呼ばれるような人は、
「なんでやるべき事をやらないのか意味がわからない!」と言うけれど、
わかっていてもやりたくなくて、やれなくて困っている人の方が普通。
「夢がないとか意味がわからない!」と言うけれど、
夢を聞かれてもまとも答えられない人の方が普通。
・少しはやりたい事はあるけれど、何かの犠牲を払ってまでやりたい事ではない。
・チャレンジして失敗して、みじめな思いをしたくない。
・できるかどうかわからない事を口にして、バカにされるのが嫌だ。
いろんな理由で、前に進められていないのが当たり前。
成功者みたいにならなければいけないと、無理をして背伸びして、
・やりたい事を見つけたい!
・やりたい事をできるようにしたい!
・自分を変えたい!
と頑張って、できなくて、挫折して自分を責めて、
自分の事を嫌いになってしまう人も珍しくないはず。
今までの自分を否定するパワーで頑張っても、途中でつらくなってしまう。
だから、まずは、
行動できていない今の自分も、行動しようと思うに至らせてくれた過去のつらい出来事も、
すべてをプラスに受け入れて、自分自身を認めてあげる事がすべてのスタートだと思う。
私も起業する時、相談に乗ってもらった人達に救われた。
モヤモヤした想いを丸ごと受け止めて「本当に大変だったんだね。」と
言ってもらって、突然涙が止まらなくなった。
そのおかげで会社を辞める事を責めていた自分を、
プラスに受け入れる事ができるようになった。
「都築さんなら絶対大丈夫だから」と強い気持ちで背中を押してもらって、
絶対できると根拠もなく自分を信じられるようになった。
そのおかげで、今、楽しく頑張る事ができている。
私が物語を作る過程で一番整理したいのは、
その人の過去のつらい経験が、理想の未来に繋がる大きな糧になっている事。
離婚したり、理不尽に叱られたり、脅されたり、病気になったり、借金を抱えたり、
つらい出来事は全部ムダじゃなくて、自分の気持ちを振るい立たせてくれるステキな経験。
それがあったからこそ、同じ苦しい人の気持ちがわかるようになるし、人に想いを伝えられる。
取材を通じて頑張っている社長の一番の理解者となって、
すべてを受け入れ、「絶対大丈夫!」と背中を押してあげられる存在でありたい。
そしてこのホームページに掲載する事を通じて、
やりたい事を応援してくれる仲間を増やし、
やりたい事を一歩前進させるお手伝いをしていきたい。