「お金を稼ぐんだから、苦しいのは当たり前」

と思い込まされて、

お金のためにやりたくない事をやっている人は多い。

 

この考え方は、

親世代が子供世代に植え付け続けてきた

呪いのように思える。

 

お金のために苦しんで仕事をしている親や上司を見て、

「僕も(私も)そうなりたい」

と思わせられなかったが故に、

若者は違う生き方を模索する。

 

例えば、上司が困っている今時の若者の行動。

・上司の指示でも納得できない事には従おうとしない。

・会社や他の社員の迷惑を考えずに、自分の都合を優先させる。

・昇格に興味を持たず、会社と一歩距離を置いて付き合う。 etc

こんな新しい価値観で行動する若者達から学ぶ事はきっと多い。

 

今は昔と違って、

低い収入でもそこそこの生活ができるようになった。

だから会社・仕事に対する価値観は変わるのも当たり前。

 

年配者は、

「そんなにフラフラしていて将来不安じゃないのか?」

と言うかもしれないけれど、

”安定した仕事”が幻想だとわかってしまった今の時代。

 

その会社・仕事が将来どうなるかわからないのに、

自己犠牲を払って1つの会社・仕事に全てを捧げる方が

生存戦略的に考えても危険。

 

やりたくない事に使う時間・お金を最小限にして、

やりたい事に使う時間・お金を最大限にする生き方を追求しようとすると、

年配者が批判する若者の行動は

ある意味、とても理に適っている行動だとわかる。

 

そしてその行動は、

お金そのものの価値が下がり、

貨幣経済から信用経済と移行しつつある

これからの時代にとても合っている。

 

 

例えばインスタ映え。

お金を使ってでも、インスタ映えを目指すのは、

信用を取りに行っている行動とも言える。

 

誰かに批判されてでもSNSで自分の考えを発信する事もそう。

 

昔から、信用がある人ほどお金も集めやすい事実はあったけれど、

・スマートフォン、SNS、クラウドファウンディングなどのインフラが整ってきた事

・社会にお金が溢れていて誰かの役に立ちたいエネルギーの発散先が少ない社会背景

それがお金よりも、信用に対する価値を上げる事に大きく貢献している。

 

10年後か20年以上先かわからないけれど、

もし仮想通貨取引やICOが一般化する時代になったとしたら、

お金に縛られて信用を疎かにしてきた人は、

人生の負け組と言われるような状況に陥るかもしれない。

 

今はきっとその移行期。

 

実際、もうすでに、”いい会社”の基準・定義が、

売上・利益・社員の給与・待遇だけではなく、

社員の幸せ・社会的問題の解決・コンプライアンスetc、

信用を持っているかどうかに変わっている。

 

 

これからきっともっと面白くなっていく。

 

今、好きな事・やりたい事をやると

お金が減っていく事を不安がっている人は多いけれど、

それでもこれからはきっと大丈夫。

 

誰かを笑顔にするいいお金・時間の使い方をしているのであれば、

お金・時間を信用に投資している事になるので、

いつかそれ以上のものを手に入れる事になる。

 

お金は価値の1つ。

身近で目に見えやすいが故に囚われやすいけれど、

そこに囚われ過ぎると、

時間や信用という目に見えない価値を失いがち。

 

自分が好きな事をして、

自分も、そして他の誰かをも笑顔にする事。

そうすれば自然な形で信用が手に入る。

 

今はまだわかりにくいかもしれないけれど、

信用はお金・他の人の時間・もの・スキルetcに換金もできる。

 

いいお金・時間の使い方をすれば、

信用は雪だるま式に増えていく。

そしてまたもっといろんな人を笑顔にできる。

 

 

勝負に勝つ事は大切だけど、

もっと大切な事は、

勝負に勝った先に何があるか?

それで誰が笑顔になるのか?

 

受験戦争に勝って学力の高い大学に入って、

就職戦争に勝って大企業に就職して、

出世競争に勝って昇格して、

シェア争いに勝って他社を叩き潰し、

経済戦争に勝って覇権を握って・・・

いったいそこに何があるのだろうか?

 

勝負に勝つ事、お金を稼ぐ事、お金を貯める事に振り回されて、

その目的を忘れてしまっている人が多いように思える。

 

求められているのは、

お金・時間をいい循環に流す事。

 

お金・時間を誰かの笑顔のために投資して、

その笑顔を雪だるま式に増やしていく事。

それで自分も他人も環境も喜ぶような事を広げていく事。

 

それが当たり前だと言われる時代は

近づいて来ているような気がする。